消化器外科 上部消化管(胃)

高度肥満に対する外科治療について

肥満は糖尿病や高血圧をはじめとして様々な病気を引き起こすことが知られています。特にBMIが30を超えたあたりから顕著にそれらの病気が増加します。一旦これらの病気になると生涯にわたって薬を服用しなければならないことも多く、更には中には透析や失明に至ってしまう危険性もあります。BMI35以上の高度肥満の患者さんは日本人口の0.5%, 約60万人いると考えられています。

肥満に対する治療の基本は、運動・食事療法ですが内科治療抵抗性の高度肥満の患者さんに対する外科治療の有効性が近年証明され、単に長期にわたる体重減少効果のみならず肥満関連疾患の死亡率も減少させる効果があることが明らかとなっています。さらに糖尿病を始めとした様々な病気の改善効果があることも知られるようになり、2014年から高度肥満症に対する外科治療(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)が保険適応となっています。当院でも2015年より本治療を開始し、現在保険治療で行っており20203月時点で30例の患者さんに実施しており経過は良好です。保険治療で受けられる対象は、「6ヶ月以上の内科治療によっても十分な改善効果が得られないBMI 35以上の患者さんで、糖尿病・高血圧症・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群の1つ以上を合併している」などの条件がありますので、詳しくは担当医と相談ください。

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