背景画像
About

教室紹介

  1. トップ
  2. 教室紹介
  3. 研究会・イベント
Report

研究会・イベント

  • 2023年8月4日

    Phoenix Surgeons Club入局説明会

    2023年8月4日(金)Phoenix Surgeons Club入局説明会を、ホテルグランヴィアにて開催しました。
    指導医・専攻医86名、研修医・学生40名、計126名にご参加いただき盛会のうちに終了することが出来ました。
    Phoenix Surgeons Clubの関連施設17施設に各施設のPRビデオを作成いただき、会場で放映いたしました。
    ご協力、ご参加いただきました先生方ありがとうございました。

  • 2023年6月10日

    第20回日本免疫治療学会学術集会

    谷峰 直樹(平成17年卒)

    2023年6月10日(土)第20回日本免疫治療学会学術集会を東京大学伊藤国際学術研究センターにて開催させていただきました。本学会はがん等の難治性疾患に対する免疫細胞療法の健全な普及と発展を目指す学会です。教室でも力を入れている免疫細胞治療に関する学術活動・情報発信、臨床応用を主眼とした基礎研究の促進を目的に、多くの情報提供と熱のこもった討論がなされる会であります。この度は、大段教授が会長を務められ、「免疫治療学~その可能性は無限大!」のテーマのもとに、一流の講師の先生方に免疫療法の現状と今後の潮流についてご講演を賜りました。今回はコロナ感染の流行以来の完全現地開催が可能となり、200名を超える参加者をお迎えすることができました。
    シンポジウムとして茂呂和世先生、藤井眞一郎先生、早川芳弘先生に「自然免疫の制御」、内田浩一郎先生、関谷高史先生、大野博司先生に「制御性T細胞治療」、保田朋波流先生、北村大介先生に「B細胞研究の最前線」、山本卓先生、荻原正敏先生、垣見和宏先生に「ポストゲノムの新規免疫治療」、いずれも最新の研究内容をご講演いただき、参加者の皆様からも好評をいただきました。ランチョンセミナーでは山下太郎先生、吉住朋晴先生に肝細胞癌の基礎、臨床について、教育セミナーとして中山敬一先生に「次世代プロテオミクスによる医学生物学の新地平:100年来のがんの謎を解く」、特別講演として吉村昭彦先生をお招きし「T細胞疲弊の分子機構とその解除による抗腫瘍免疫増強」をご講演いただきました。素晴らしい講師の先生方とご参加の皆様のお陰で、貴重な情報交換と懇親がなされた学術集会となりました。
    今回、同門会ならびに同門関連施設であるメリィホスピタル(医療法人社団八千代会)、太田川病院(医療法人社団輔仁会)、防府消化器病センター様からご支援をいただき、会を運営することができましたこと、深く感謝いたしております。最後に企画・運営に際し、ご協力いただいた教室の先生方に感謝の意を表したいと思います。ご声援、ご支援を賜り、盛会のうちに終了することができましたこと、心よりお礼申し上げ、開催報告とさせていただきます。

  • 2022年11月4日〜11月5日

    第48回日本臓器保存生物医学会学術集会

    田原 裕之(平成12年卒)

    2022年11月4日から11月5日の2日間、第48回日本臓器保存生物医学会学術集会を広島県医師会館で開催致しました。今回のテーマは”Go To the 100-year Life-Cell and Organ Bilologyが拓く人生100年時代—”とし、移植後長期生着が得られるようになった現在において100歳まで人生を謳歌できるようになるために必要な知見や知識を共有し、実現しようとする機運が高まる会にしたいという願いを込められました。
    人生100年時代を享受するための老化のメカニズムを最新のトピックスに触れることを目的に、特別講演には大阪大学大学院健康発達医学教授 中神啓徳先生と大阪公立大学大学院分子生体医学講座病理生理学教授 大谷直子先生をお招きしました。中神先生からは、加齢に伴うT細胞の変化と老化細胞除去CD153ワクチンの免疫治療の可能性について、大谷先生からは、細胞老化に伴う分泌現象SASPが引き起こす病態や肝癌におけるがん微小環境との関りについてご講演いただきました。移植再生医療において長期生存を達成するためのヒントが得られました。
    また、シンポジウムとして「制御性T細胞を標的とした免疫寛容誘導の現状」「Go To 100yr企画 老化のメカニズム」、ワークショップとして「機械灌流保存」「COVID19基礎および臨床研究―最新の知見―」「子宮移植/妊娠中免疫抑制療法/胎児免疫」を企画し活発な討論が行われました。
    会長講演では広島大学名誉教授 土肥雪彦先生と浅原利正先生から広島での過去大会を振り返っていただき、日本臓器保存生物医学会の歴史と変遷についてその重みを改めて感じることができました。大会長の大段秀樹先生からは肝臓外科医から観たNK細胞として臨床細胞治療の成果と今後の展望について講演いただきました。
    大会2日間で延べ200名の参加がありました。会期中コロナ感染者数が再び上昇傾向に転じる状況でしたが、現地開催を行うことで得られた充実した討論と新たな知見の共有や皆様方との触れあいが、今後も臓器保存生物医学においてsustainableでありたいと感じました。

  • 2020年9月25日

    第12回消化器外科手術手技セミナー

    山本 悠司(平成27年入局)

    研修医の先生方に手術手技を通じて外科学に興味をもっていただき、外科医を志してもらう目的で、2020年9月25日に広島大学外科専門医研修プログラム、手術手技セミナーをZoomで開催いたしました。例年であれば一同に集まり、結紮・縫合などを行っておりましたが、コロナ禍のため集合することができませんでしたので、Web開催といたしました。

    内容は①ワンポイントレクチャー(皮膚縫合のコツ、糸結びのコツ、消化管吻合のコツ) ②"創"リンピック(縫合・結紮選手権大会) ③匠の森を訪ねて(大段教授・岡田教授・高橋教授の術中ビデオの供覧と、教授からのメッセージ) の3部構成としました。

    "創"リンピック(縫合・結紮選手権大会)では、各施設で事前に指導医が研修医に縫合・結紮を指導していただき、規定のビデオを提出してもらいました。事前に採点し、上位の研修医には豪華商品を贈呈いたしました。とても練習していて、外科医が驚くほど上手に縫合・結紮する研修医もおり、非常に盛り上がりました!

    この様なセミナーを通じて、1人でも多くの研修医に外科医になっていただければと思います。

  • 2020年1月31日〜2月1日

    第11回消化器外科手術手技セミナー

    高倉 有二(平成13年入局)

    2020年1月31日(金)・2月1日(土)にジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社のご協力のもと、広島消化器外科手術手技セミナーを開催いたしました。今回は、「広島消化器外科ワンチーム」のコンセプトの下、いわゆる旧第一外科、第二外科の関連病院の垣根を越えて参加者を募り、アニマルラボによるトレーニングを行いました。

    講師を、徳本憲昭先生(安佐市民病院)、杉山陽一先生(広島総合病院)、清水亘先生(呉医療センター)、上神慎之介先生(広島大学病院)、堀田龍一先生(県立広島病院)にお願いし、広島大学病院、広島市民病院、東広島医療センター、呉医療センター、中国労災病院、三次中央病院、尾道総合病院、吉田総合病院、広島総合病院、広島記念病院、県立広島病院の県下11施設から15人の初期・後期研修医15名に参加して頂きました。前日に懇親会を開催し、メンバー同士の交流を深めたのち、当日のトレーニングに挑みました。

    ETHICON担当者の方から製品の適正使用についての説明、堀田先生、上神先生からレクチャーを頂いた後、6テーブルに分かれてトレーニングを開始しました。
    参加者それぞれの経験に合わせ、腹腔鏡下の直腸切除、胃切除、胆嚢摘出術などを行いながらエナジーデバイス、クリップ、自動縫合器・吻合器を用いた手術手技に慣れて頂きました。
    まさに「手術は見るのとやるのは大違い」「手技経験、0回と1回は大違い」ですので、普段実際の手術で手を出せないところまで、こういう機会を通して経験して頂いた事は参加者にとって非常に良い経験になったと信じています。

    外科医療は一人では成り立たないチーム力が必要な領域です。消化管内視鏡外科の技術向上に高い志を持った同志が集い、技術向上を目指すとともに、このセミナーが将来広島の消化器外科を担う若い先生方の絆を深める一助になってくれたらと思いながら、心地よい疲労感のなか広島への帰路につきました。

  • 2019年3月27日

    第17回広島臓器移植セミナー

    田原 裕之(平成12年卒)

    九州大学大学院 消化器・総合外科 准教授 吉住朋晴先生をお招きして、「生体肝移植の成績向上に向けた我々の治療戦略」と題してご講演いただきました。

    1996年以降808例におよぶ肝移植治療成績をご提示いただき、年々成績は向上しているものの生体ドナーを必要とする肝移植が依然として主体である本邦の現状から、レシピエントや生体ドナー含めたご家族に十分満足していただくためには、さらなる肝移植の成績目指さなければならないという吉住先生の熱い思いから、様々な試みについてご講演いただきました。手術の定型化として、合併症を軽減すべく肝静脈、門脈、胆管吻合における工夫しておられます。若手移植外科医に執刀機会を与え、次世代移植医の教育を並行しつつ新たな手術手技の向上に取り組んでおられます。また術後管理として腎障害の懸念ならCNIのlate phase導入/MMF早期導入やnasal bridleを用いた胃管管理、安定した門脈血流確保のための脾臓摘出/側副血行路結紮、予防的胸腔ドレナージによる肺炎発症の軽減を試みられておられます。また、ドナー高齢化などから移植肝グラフト選択(左葉⇒右葉主体になりつつある)の変遷について解析をされておられました。さらには拡大ミラノ基準であるJAPAN criteria(5-5-500)の提唱に基づいた肝癌に対する肝移植の成績の見直しやミラノ基準外症例においてVETC(Vessels that Encapsulate Tumor Clusters)陰性症例は比較的予後良好である結果から、新たな拡大基準の指標としての有用性を示されました。最後に、今後の課題としてB型肝炎症例に対するHBIGの早期離脱/新規抗ウイルス薬(TAF)の導入、長期生存症例におけるde novo悪性腫瘍の問題点など指摘されました。

    ご講演を通して、吉住先生の向上心と謙虚な姿勢、肝移植成績向上に対する熱い想いを感じることができました。会場内には若手外科医や肝臓内科医、コメディカルスタッフ、他院からの先生も多く参加いただき、ともに講演を拝聴させていただく中、現状に満足することなくさらなる向上を目指して次の課題に取り組む姿勢の重要性を強く感じることができたのではないかと思いました。

  • 2015年10月23日

    第12回広島臓器移植セミナー

    田原 裕之(平成12年卒)

    今回は当科が申請取得した肝炎克服実用化研究の研究分担を担っていただいている東京大学医科学研究所 先端医療研究センター 先端ゲノム医学分野分野長 加藤直也先生をお招きして、「肝炎から肝癌へ―肝発癌機序に基づく新たな肝発癌抑止および肝癌免疫療法への展望」と題してご講演いただきました。

    本講演では現在までに不解明であった“ウイルス性肝炎から肝癌”のメカニズムについてわかりやすく論じていただきました。B型ないしC型肝炎ウイルス感染は、わが国の肝細胞癌の成因の多くを占めていますが、加藤先生らの研究グループでは同じB型やC型肝炎でも、肝癌になりやすい人となりにくい人がいるという研究成果を突き止めることに成功されました。男女差や年齢、ウイルス罹患背景以外の項目では、一塩基多型(SNP)に代表される宿主側の要因が肝癌発癌頻度を左右していることを発見されました。研究成果のひとつとして本邦のC型肝炎罹患患者において、ゲノムワイド関連解析によりMICAのSNPが肝癌発癌頻度と相関していることを世界に先駆けて発表されました。MICAという分子は肝細胞がウイルス感染や癌化などのストレスを受けたときに細胞表面に発現し、NK細胞の標的となる分子のことです。C型肝炎では、MICA高発現タイプでは肝癌になりにくく、低発現タイプでは肝癌になりやすいことがわかっているので、MICAは自然免疫を担う重要な分子だと主張されました。肝癌発癌の機序については今後の解析が期待されるところでありますが、MICAの発現調節を行うことで、肝癌発癌の制御ないし肝癌発癌後の治療法としての応用が期待されます。

    加藤先生の人柄を象徴するように、とてもわかりやすくユーモアに富んだご講演でありました。引き込まれるような研究内容の数々に、思わぬヒントを得ることができたと実感できた貴重な講演でありました。