Patient
患者さまへ
Transplant
移植
はじめに
広島大学病院移植外科は大段秀樹教授を中心とした、日本移植学会認定医、日本臨床腎移植学会認定医を含むスタッフの下、肝臓・腎臓・膵臓の臓器移植を手掛けております。また同一診療科で複数臓器移植を行う利点を生かし、複数同時移植(肝腎・膵腎)の経験もございます。
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肝移植内科的治療困難な非代償性肝硬変や切除不能肝細胞癌、緊急度の高い急性肝不全などに対する肝移植適応決定を慎重に行い、迅速な肝移植治療を遂行しています。また、肝機能が比較的安定していても将来的に移植が必要と考えられる患者さんの治療方針を肝臓内科医と定期的に協議し、個々の患者さんに合った治療方針を提供しております。
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腎移植血液型不適合移植や透析未施行の先行的腎移植、従来移植困難とされたクロスマッチ陽性症例に対する新規免疫脱感作療法を用いた生体腎移植、高齢者間の腎臓移植も積極的に行っております。また献腎移植・脳死腎移植登録も行っており、近隣の移植施設や腎臓内科/透析施設と連携し、広島県腎移植施設の中心的役割を担っています。
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膵移植中国地方で唯一の脳死膵移植認定施設であり、1型糖尿病の患者さんで低血糖発作を繰り返す方や腎不全を合併し透析加療中の方を対象として、脳死移植登録を行い、脳死膵移植や膵腎同時移植を行っています。
治療法・治療成績
これまでに肝臓移植297例(生体267例、脳死30例)、腎臓移植408例(生体335例、献腎73例)、膵臓移植13例(全て脳死)を施行しております(2021年12月現在)。各臓器とも治療法や手術手技の確立、治療薬の進歩により、近年は生存・生着率の向上が図られています。